人生につまずいた人たちが集まり、だまし合いの先に希望を探す逆転の物語。
本の案内
本の紹介
『カラスの親指』は、人生に敗れ、詐欺を生業として生きる二人の中年男性を中心に、「他人同士」が疑似家族のように暮らしていく物語です。ある少女との出会いをきっかけに、同居人は増え、奇妙であたたかな共同生活が始まります。しかし、それぞれが抱える過去は重く、物語は次第に大きな計画へと動き出します。巧妙に仕組まれた展開と、息をつかせぬ逆転劇はミステリとしての読み応えも十分。けれど本作の核にあるのは、「誰かと生き直す」ことへの切実な願いです。騙し合いの物語でありながら、読後には人のやさしさと再生の余韻が強く残る一冊です。

モフさん
間違った道を歩いたことがあっても、やり直しはできるんだって、この物語は言ってくれるモフね。だまし合いの中に、ほんの少しの誠実さが残っている。その小さな光が、胸の奥でじんわり広がる一冊モフ☁️



