喪失の中にいた青年が、水墨画と出会い、自分の生を描き直していく物語。
本の案内
本の紹介
『線は、僕を描く』は、深い悲しみを抱えた大学生が、水墨画という表現を通して少しずつ世界とつながり直していく成長小説です。家族を失い、心が真っ白になってしまった主人公・青山霜介は、偶然の出会いから水墨画の巨匠に導かれ、まったくの素人として筆を持ち始めます。墨と水、そして一本の線に向き合う中で、「うまく描くこと」よりも「向き合うこと」の大切さを学んでいきます。静かな描写の積み重ねが、悲しみや再生の過程を丁寧にすくい取り、読後には心の奥に余白が残ります。言葉にならない感情に寄り添いながら、生きることそのものを描いた、あたたかな一冊です。

モフさん
うまく前に進めないときでも、線はちゃんと引けるモフね。この物語は、止まりながら描いてもいいんだって教えてくれるモフ。にじんだ線も、その人の大切な一部。そんなやさしさが胸に残る一冊モフ☁️



